2011年10月29日土曜日

アメリカの食品の基準値1200Bq/Kgの内訳(トリック)

今日、経産省前の福島の女性たちの座り込み応援に、複数のメンバーが行って参りました。
昨日の講演会で布にメッセージを集めさせて頂き、届けてきました。

その場で、昨日の講演会に来て下さっていた方から声をかけて頂き、「田中さんのお話、とても良かったです!」と喜びの声を頂きました。

その方から一つ質問頂いたので、調べてお答えいたします。

:::::::::::::::::::::::::::::::

質問は、「先日NHKで、アメリカは1200Bq/Kgが基準値だから、日本の食品の基準値500Bq/Kgは低いと言っていたのは本当ですか?」ということでした。
おそらく、クローズアップ現代の番組内でのことだと思われます。

それに関して、以下のサイトに良い返答があったので引用させて頂きます。
要点をかいつまむと、
「チェルノブイリ原発事故1986年からの汚染食品の輸入率を10%と考えて、輸入食品の規制値である1200Bq/Kgは、国内で食べる量全体の中で120Bq/Kgの割合になる」ということです。

数字のトリックには気をつけなくてはいけませんね。

しかし、こうして、ネットというツールが出来、誰かが使う数字のトリックを、誰かが調べてすぐ仕組みを解説してくれる、ということが増えて、非常にありがたいです。

:::::::::::::::::::::::::::::::
以下、引用

http://www.asyura2.com/11/genpatu17/msg/713.html
食品の安心云々という番組で紹介された基準値は、チェルノブイリ事故のあと、各国が輸入食品の規制のために作った基準値です。
緊急時の輸入食品に適用されること、各国で国民が摂取する輸入食品の割合が異なることなどを考慮しないと、直接この値を比較しても意味がありません。
ちなみに、1986以降、米国は国民の輸入食品の摂取割合を10%、日本は35%としてそれぞれ決められており、セシウム134と137の合計で、米国1200ベクレル/kg、日本421ベクレル/kg(最終的にEUの値等を参考に370を採用)と算定されていました。
つまり、100%汚染食品だけを食べたとすると、米国1200ベクレル/kgは120ベクレル/kgにする必要があり、日本の算定値421ベクレル/kgも120ベクレル/kgとなってまったく等しくなることがわかります。両国の基準値が異なるのは、輸入食品の摂取割合に応じて、同じ汚染度の輸入食品を食べたとして、同じ摂取量になるように決まっているだけです。
現在、その時と同じ考えで暫定値を設定すると、もし、輸入食品(35%)が汚染されておらず、国内の食品(65%)が汚染されているとすれば、184ベクレル/kgとしなければならないわけです。輸入食品もそれなりに汚染されている恐れがあるなら、もっと厳しくしなければならないことになります。
NHKは、このような事実を隠し、あたかも500が1200に比べて低いから問題ないのだと見せかけ、ウソをついて国民をだます放送局であるということになります。

ご来場頂いた皆様、大変ありがとうございました

昨日の田中優さん講演会では、多数の皆様にお越し頂け、大変感謝いたしております。
おいで下さった皆様、ありがとうございました。

頂いたアンケートは、非常に良かった、という声が多く、
スタッフ一同頑張った甲斐があったと、喜ばしく思いました。

また、追って今回の優さんの講演での学びや情報などを、こちらのブログでもアップさせて頂きます。
非常に有益な情報が盛りだくさんです。

まずは感謝とご報告まで。

2011年10月27日木曜日

事前申し込みは27日までとなります。ペーパーパレードも行います。

明日28日(金)の田中優さん講演会の事前申し込みは、本日27日(木)の24時までとなります。
席の空きはあると思いますので、事前申し込みが出来なかった方も、どうぞ直接会場にお越し下さい。

:::::::::::::::::::::::::::::::

放射能の問題。
日本の本当の電気事情。
そして、どうすればより持続可能で、安全な電力体制・社会に変えていけるか。
田中優さんの明快な話を聞き、やりとりをし、共に見つめていく時間といたしましょう。

福島第一原発事故のような大惨事を一大教訓として学び、変化を起こさなければ、この先もずっと問題を存続させてしまいます。それでは、後世の子どもたちに申し訳が立ちません。
2011年をエネルギーシフト元年といたしましょう!

:::::::::::::::::::::::::::::::

明日は、「ペーパーパレード」という仕掛けを用意しています。
http://paperparade.blog.fc2.com/blog-entry-9.html
かわいい人型の付箋に、自由に質問や考えていることなどを書いて頂き、
ボードに貼りだしていって、
それを元に、後半の優さんとの対話を進めて参ります。

いろんなご意見、ご質問、お待ちしています。


(画像は、以前、「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映会が一橋で行われた祭のものをお借りしました。)


お楽しみに!!

2011年10月21日金曜日

10月28日(金)、田中優さん講演会 案内文

<エネシフくにたち主催 トークイベント>
「田中優さんと考える 
地域発! 7代先に残す未来のつくり方」

* * * * *

僕には夢がある。
50年後の子どもたちに「ありがとう」って言ってもらうこと。
そして「3.11がターニングポイントだったね」って笑ってもらうこと。
-------田中優

+ + + + +
◆日時 2011年10月28日(金)
開場 18:00
開演 18:30〜20:30
◆場所 くにたち市民芸術小ホールhttp:// 
国立市富士見台2丁目48  042-574-1515
JR中央線 国立駅南口 バス乗場:4番 立川バス 
(矢川駅、国立操車場、または都営泉二丁目行き「市民芸術小ホール・総合体育館前」下車)
JR南武線谷保駅、矢川駅から徒歩10分
◆参加費: 700円(事前申込・定員250名) 当日800円 
   高校生以下無料

*お申し込み
または電話070-5035-1709 
*お問い合わせ:eneshif.k@gmail.com
◆主催:エネシフくにたち 
◆後援:国立市

+ + + + +

3月11日以降、福島第一原発が次々に爆発し、
原子力発電を続けていくことの難しさが露呈しました。

『そうはいっても原発がないと電力は足りない』、
『自然エネルギーは不安定』という声もあるなかで
『本当に安全なエネルギー体制に変えることはできないのだろうか』
『こどもたちにきれいな未来を残したい』
『自分に何ができるのだろう』……
そんな疑問やつぶやきがたくさん聞こえてきています。

そこで長年、生活に根ざした問題から地域・国家・世界規模の問題を解決するために、
さまざまな活動をしてこられた田中優さんをお呼びして、
みんなで考える機会を持ちたいと思います。
エネルギーシフトや放射能対策、持続可能な社会の実現に向けて深く学び、
全国各地で目からウロコの提言を続けている田中優さんのお話は元気の出るエピソードや、未来へとつながるヒントが満載。
生活の中でできること、地域の中から発信できること、変えられることをみんなでいっしょに考えてみませんか。


(プロフィール)
田中優 たなかゆう
1957年東京都生まれ。元区役所職員。地域での脱原発やリサイクルの運動を出発点に、環境、経済、平和などの、さまざまなNGO活動に関わる。現在「未来バンク事業組合」 理事長、「日本国際ボランティアセンター」 「足温ネット」理事、「ap  bank」監事、「一般社団 天然住宅」共同代表を務める。著 書『地宝論』(子どもの未来社)『原発に頼ら ない社会へ』(武田ランダムハウス)『環境教育善意 の落とし穴』(大月書店)『天然住宅から社会を変える30の 方法』(合同出版)ほか多数。

*「7代先に」という言葉について
ネイティブアメリカンのいくつかの部族では重要 なことを決める際には、7代先の子孫への影響まで考えて決定されていました。その精神に理想を見、持続可能な社会実現への思いを込 めて今回のタイトルとしました。

<ペーパーパレード、同時開催!>
「気持ちを伝える付箋」ウォーキングマンを使っ て、声を伝えよう!書いて、貼って、みんなの声が集まれば、未来に向 かってみんなでパレード!

一橋大で、飯田哲也氏の講演会あり。11月4日に。

一橋大のエスラボさん主催で、環境エネルギー研究所所長の飯田哲也氏の講演会が開催されるそうです。
http://slab0510.blogspot.com/p/blog-page.html

飯田哲也氏は、エネルギーシフトの分野において、非常に明快な論旨で具体的提言を行っている方で、素晴らしい講演になると思います。
「いつかエネシフくにたちでお呼びしたい」と思っていたぐらいなので、この記事で紹介させて頂きました。

少し前の記事では、鎌仲ひとみ監督との対談「今こそエネルギーシフト」について紹介いたしましたが、
もう一つのお勧めブックレットは、「原発がなくても電力は足りる!」というものです。
これは、より詳細な電力に関するウソやカラクリ、そして、エネルギーシフトへの具体的指針が述べられていて、一冊あると包括的に学べてお勧めです。

2011年10月20日木曜日

Twitter始めました

twitterを始めました。

@eneshifkunitach です。(最後の「i」の文字が、字数制限で入りませんでした。)

よろしければフォロー、コメント、拡散等して頂ければ幸いです。

2011年10月11日火曜日

「今こそ、エネルギーシフト」お勧めです。

先月9月22日、国立福祉会館で、「5年後10年後子どもたちが健やかに育つ会くにたち」主催で、「鎌仲ひとみ監督×冨田貴史氏 トークライブ」が行われました。テーマは主に内部被曝や子どもたちの健康を守るには、といったものでした。

”ワールドカフェ”というミニワークショップ的な語り合いの場を持つとても有意義な会で、参加した方々は休み時間になってもずっと話し続けておられるような熱気がありました。

その際、鎌仲監督から、「今こそ、エネルギーシフト」という小冊子を購入しました。
500円で手頃で、飯田哲也氏と共著であり、収益は全て東日本大震災の被災地と祝島自然エネルギー100%プロジェクトへの寄付となるそうです。

この小冊子、とてもお勧めの、とてもわかりやすく良い内容のものでした。
・福島第一原発事故に至る前の、様々な原発事故の経緯
・電力に関する問題・課題の整理
・エネルギーシフトの具体的方向性の提示
などが非常に簡潔に書かれ、短くシンプルなので読みやすいです。
個人的には「電力幕藩体制」という言葉がヒットしました。
戦後、”電力王”とも呼ばれた松永安左エ門が作った電力会社の地域独占体制が今も続いているとのこと。日本はずいぶん電力に関する旧態なる体制が続いていたこと、再確認でした。

鎌仲監督によると、これまでの彼女の出した本の中で一番売れている、ということでした。
この冊子は岩波ブックレットで出ています。
エネルギーシフトや原発に関する基礎的な情報をお知りになりたい方は、このブックレットを書店で一度ご覧になることをお勧めします。

2011年10月8日土曜日

10月28日講演会のチラシです。

今回、講演会のチラシをとても素敵につくって頂きました。
くにたちのまちのあちこちで見かけられると思いますが、
遠くの皆様にも見て頂きたく、PDFファイルと画像をアップします。


田中優さんには今回、「7代先に残す未来のつくり方」というタイトルで講演して頂きますが、
この「7代」というのは、ネイティブアメリカンの部族が「7代先の未来の子ども(子孫)たちにとって悪影響はないだろうか。良い選択だろうか。」ということを念頭に置いて物事を決めていた、という話にインスパイアされています。

311.で福島第一原発の事故があり、多くの問題が露呈しました。
「絶対安全」と公言されていた「五重の壁」は次々に突き破られ、放射能汚染が広がっています。
また、核燃料廃棄物は、10万年先の未来まで保管しなくてはならないようなものが大量にあります。7代先どころか、遙か先まで負の遺産をこのままでは更に増やしてしまいます。
7代先、更に先の未来まで子孫が安全に住めるような日本・地球であるよう、今とこれから知るべきこと・やるべきことはたくさんあります。
そこで田中優さんに28日は、我々が知るべきこと・今から足下から実行できることについて、存分に語って頂きます。

今回は講演会用に、ネイティブアメリカンのホピ族の「カチナ人形」さんたちをあしらった楽しいデザインをデザイナーのbanmanaさんにつくっていただきました。
センスのすばらしさに脱帽でした。

当日、チラシに負けぬ素晴らしい話の会になると思います。
ぜひみなさま、お誘い合わせの上、お越し下さい!
(お申し込みはこちら!)


更にちなみに、今回のチラシデザインは、お日様の光と同時に、虹の光もあしらわれています。
何重にもイメージがちりばめられた意匠になっていて、見ているだけでチカラが湧いてくるようです^^
ちなみにこの虹は「虹の戦士」というネイティブアメリカンの話からイメージして頂きました。
別に今回、ネイティブアメリカンの話をして頂くのではないのですが、彼らの精神に敬意を表してイメージさせて頂きました。

チラシ表面PDFはこちらです。(PDF表)
裏面PDFはこちらです。(PDF裏)
よろしければ印刷してお広めくだされば幸いです。

2011年9月3日土曜日

田中優さんの講演会を企画しました。10月28日(金)18:30より、くにたち芸小ホールにて行われます。

お申し込みフォームはこちら。

ご参加をお待ちしております。

参加費700円(高校生以下、無料)です。